78、続々・天秤の女
左右に揺られ、戦うさまはまるで天秤と言うよりも製紙工場のようだ。
予兆に併せて、左右を判断し数を数えて傾きの量を割り出して待機位置を選ぶ、間違えばそのまま落下である。勿論、女神の攻撃はそれだけではない。分身に自らの技をコピーさせたり、下の飾りに吹き飛ばしをさせたり、天秤のタイミングに合わせたレーザーや突進、さらには調和ギミックなど多彩な手数がある。彼女の慢心からかそれら全てには語りかけによる予兆があるが、安心していると緑色のもやがかかり、次の瞬間、タンクは沈んでしまうだろう。
私はスイッチに気を取られていた、激しい猛攻を横目に緑色のもやが出るタイミングを計っているうちに女神から伸びる線を見失う。
「注意力が足りない」
先日、車の免許を更新したばかりだ、注意力はあると思っていたのに…。そして、次は線の数に気を取られるあまり目の前に緑色のもやが…本当に毎回何かが足りない私である。
それでもなんとか死ななくなったり、死んだ時に次はこうしたらまちがいない!ってところまで理解が及び、遂にはパーティメンバーとの息があってくる。RESTART、時間的にはラストトライ
だけど、ダメだった。
今日も終わりだ、明日また頑張ろう、となった時にあと1チャンスくれと誰かが言った。もう、こうなったらやるしかない。断る理由など何処にも無かった。
再度、コンテイメントベイへ
特に打ち合わせは無い、今までやってきたことをやるだけなのだ。そして…
全員ノーミスでクリアしました。
この瞬間いいなぁと思います。そして、僕らは二周目を申請して見事グダリましたとさ。